| スタンピング平和展 |
| 2001年9月11日アメリカで同時多発テロが起き、その後アフガン戦争、イラク戦争と続き、その他の地域でも争いは絶えません。日本国内でも毎日のように殺人、虐待と痛ましい事件が起こっています。このような世の中にあって、私たちはアートを通して人々の心に少しでも平和を訴えたいと思い、2001年12月に「スタンピング平和展」を開催しました。命あるものを傷つけてはならないという思いをどうしても伝えたかったのです。ガス、水道、電気、トイレもない伏見の3階建ての古いビルを丸ごと借りて3日間ワークショップと展覧会をしました。「平和」「親子」「命」をテーマに5×5pの小さな版画を彫るワークショップです。誰でもが参加でき、祈りにも通じる「彫る」という靜かな時間を共有する場を作りたかったのです。廃墟のように何もないビル.1階は落ち葉を敷き詰めて公園のイメージ、2階は畳6枚、ストーブ、机などを入れて家庭の雰囲気を作りました。3階は「命あるものを傷つけてはならない」という展覧会のテーマの文字、1文字1文字をミニ版画をスタンプした紙で作りました。大勢の人が参加し版画を彫り、スタンプした紙を持ち帰ったり壁に貼ったり楽しい展覧会になりました。 平和への思いを小さな版画を通してつないでいくという活動は、それから毎年各地で行われています。今年でその版画は1000個をこえました。。たくさんの版画を前に、ふつうの人たちがふつうに彫った版画の持つ力を改めて思い知りました。 それでもこんな小さな活動を続けていって何になるのだろう?自己満足にしかすぎないのではないだろうか?とふと心をよぎることもあります。 そんな時、素敵なご家族に会いました。お父さん、お母さん、小学校低学年の2人の女の子。女の子たちは早速版画を彫りだしました。それを見ていたお父さんが「彫刻刀を持つなんて何10年ぶりだろう。」と言って彫り始めました。しばらくすると大きなお父さんの顔には汗がいっぱい噴き出しました。そして30分後出来ました!お父さんの「ドラえもん」の版画が!子供達は大喜びで何枚もそれをスタンプしてその紙を持って帰りました。お父さんもとても嬉しそうでした。 戦争の世の中では笑顔は消えます。絶対に戦争は起こさない、多くの人と手を取り合って平和で穏やかな世の中を作っていくという強い願いと祈りをこめて今年もこの展覧会を開催します。どうぞみなさんも参加なさってください。 2005年8月15日 スタンピング平和展実行委員会代表 松本れい子 |
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